お助け部ッ☆



ぱしゃっ



部屋にシャッター音が鳴り響いた。




「現像したら送るわな」




竜也が提案したのは、あたしたちお助け部+神山さん+新婚夫婦での記念撮影。



「ありがとうございます…」




彼女…じゃないや。
奥さんは、ついに泣き出した。




『いい思い出だね♪』

「姫香、初仕事大成功じゃん」




竜也が頭を撫でてくれた。



『うんっ』

「あついねーお二人さん」

「見せつけちゃってぇ〜」

「次の結婚式はこいつらじゃね?」




仁と莉央と翼先輩にからかわれるあたしと竜也。




「俺差し置いてか!?」




神山さんが焦って言うと、



「淳之介は無理だな」

「俺もそう思う」




竜也と翔平にあっさり否定された。




「結婚式、うちの式場使うんだろー?」




ニコ〜ッと笑う竜也。




『な、何言って…』

「その時はぜひ呼んでくださいな♪」

『奥さん!?』

「楽しみだね」

『田中うるさい!』

「中田です!!」




控え室は笑顔に包まれていた。












アイツが来るまでは。





「そろそろ戻るか」

「そだな」




いっぱい喋っていたらいつの間にか辺りは薄暗くなっていた。




『またねー!たなっ…中田さん!!』

「最後まで間違えるんですね…」




仁がドアに手をかけた時だった。



がちゃっ!!バンッ!!




「んぎゃ!!」




いきなり開いたドアに顔面衝突した仁。




『ちょ!?大丈夫??』

「やっと見つけた……」






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