お助け部ッ☆
『あなたの気持ちには答えらんないけど……きっと…いや多分…いやもしかしたら…いやありえないけど、あなたのことを好きになってくれる女性が現れるかもしれないこともないかもよ?』
「姫ちゃん、なんだかんだでそれ、超失礼だからね」
大和のツッコミも聞かず、姫香は続けた。
『明日もあるさってゆーじゃん?次の恋に期待しようよ。ね?』
ニコッと笑う姫香。
「う、うわーんっ!!」
この期に及んで、チャンスだと勘違いした若社長は、姫香に抱きつこうとしたが、全員に蹴り倒され、失敗。
大きなバラの花束を抱えて、一人寂しく去っていった。
「姫香、気ぃ抜きすぎ。抱きつかれたらどーすんの」
あたしの頬っぺたをむにーっと伸ばしながら、竜也が言った。
『いはひれす…(痛いです)』
「もっと危機感持て!」
『ふぁ〜い……』
その様子を、他のみんながニヤニヤしながら見ていたのを、2人は知らない。
「やっと帰ってこれたなー!」
ぐーっと伸びをする神山さん。
時刻は19時。もうすぐご飯。
「どうする?先お風呂行っとく?」
大和先輩が腕時計を確認しながら言った。
「腹減った……」
竜也が力なく言った。
『あんた最後までシャーベット食ってたじゃん』
本当に竜也って大食い……
結局ご飯を先に食べることに。