お助け部ッ☆
「翼っち、お助け部と生徒会長じゃ180°性格違うでしょ?びっくりしなかったの?」
あ、なんだ。そんなこと。
『びっくりしたよ。でも両方翼先輩じゃん?生徒会長だって結局は遅刻、あたしのせいにしたもんねー?』
「だって俺、時間に厳しい生徒会長だもの♪」
『自分のイメージ守るためにあたしを捧げてんじゃねーよ』
あたしと翼先輩が言い合ってる中、1年ボーイズは。
「姫、すげーな…竜が金持ちって聞いても、翼が生徒会長だって聞いても扱い変えないんだもんな〜。なんで?」
「決まってるだろ、仁。バカだからそこまで考えてねぇんだよ」
「違うって翔平…。姫香はそーゆー【肩書き】じゃなくて、本人を見てくれる、いい女だよ。な、莉央?」
「そぉだよぉ。竜ちゃん、女の子見る目あるんだから〜♪」
「…なぁ、いいこと思いついた」
「竜、莉央、耳塞げー。翔平が黒い笑みをこぼしてるぞー。それが【いいこと】だと思えるのは翔平だけだぞー」
「仁、殺す」
「すんません、ちょっと調子乗りました。頼むから殺さないで」
「で、その【いいこと】って何??」
「姫、焦らせてみたくね?」
「出たよ、S発言!それ【いいこと】じゃなくて【お前にとって面白いこと】じゃん!!」
「…でもちょっと見たい。姫香が焦ってるとこ」
「竜くん!?君もS発言しちゃうわけ!?」
「あっ!じゃあ久しぶりに僕ん家来るー?」
「りりっ…莉央ん家ぃーっ!?!?」
おおげさなまでに慌てる仁。
「「あ、いいかも」」
平然と答えるS2人組。
「よくねぇよっ!!おまっ…莉央ん家はダメ!!!!」
『何の話ー?』
仁が止めようとしていると、翼との言い合いを終えた姫香がひょっこり顔を出した。
「あ、姫ちゃんっ!今ねぇ、僕ん家「莉央くぅぅんー!」
『ん??』
「みんなで莉央ん家「翔平くぅぅん!?」
『ちょ、仁!マジうるさいって。莉央と翔平の言葉かき消すな!!』
「だって……」
言ったら絶対行きたがるじゃん!!