お助け部ッ☆



仁の努力虚しく。




「みんなでね、莉央ん家行こっかって話。姫香も行くだろ?」

「うわっ!竜のバカ!!」




言われちゃいました。




『莉央ん家!?行くー!!』

「ほらやっぱ行きたがるー!!」




頭を抱え、わめく仁。




「…そーだよ。何も強制じゃないんだし、俺が行く必要ないじゃん!?」




ぱあっと明るくなったが、




「何言ってんの?そんなこと、許されると思う?」

「…ぃぃぇ」




悪魔の一言で小さく返事した。




「えーとっ……俺、パス!」




そう言ったのは…




『え!?なんでー?』

「せっ生徒会長だから?」



翼だった。




『関係ないでしょ?行きましょーよ、莉央ん家〜』

「や、いいって。お前らだけで行ってこいよ」

「じゃ、じゃあやっぱ俺も行かないよ!翼の仕事、手伝っとくから。な?」




そうしよう、そうしようと翼と仁は手を取り合って言った。




『?』




何を焦ってるんだ?
仁と翼先輩、そんなに莉央ん家行きたくないのかな?




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