お助け部ッ☆



『竜也?』

「あたりー♪」




あたしが顔をあげると、ニッコリ笑った竜也の顔が逆さに映った。


なんだよ、後ろから抱きつくの流行ってんの?




「今日の放課後、行くよ?莉央ん家」

『「マジ?」』




あたしと仁の声が重なった。

喜びの声に嘆きの声とゆー正反対の【マジ?】なんだけども。




「翔平…俺行かなきゃダメ?」

「ダメ。お前も切り替えろ?翼はもう立ち直ってた」

「あの単細胞と一緒にしないで…」




翼先輩、マジで威厳ないな…せめてあたしだけでも先輩扱いしてあげよう…



しばらく仁も嘆いてたけど、翔平の説得という名の脅しが効いて、おとなしくなった。




『ねー。なんでそんなに行きたがらないの?』

「姫の莉央ん家イメージって、どんな感じ?」




落ち込む仁に聞いてみると、逆に質問された。


莉央ん家のイメージ?


あの莉央が育った家だもん。絶対お父さんもお母さんも可愛くて、リビングはピンクや白系の色で統一されてて、レースカーテンとかかかってるに決まってる!!




『なんかふわふわラブリー系?』

「バカ。バキバキ格闘系だよ」

『え?』




バキバキ格闘系?


え?莉央ん家だよ?


格闘…系……??





< 134 / 332 >

この作品をシェア

pagetop