お助け部ッ☆
『竜也?』
「あたりー♪」
あたしが顔をあげると、ニッコリ笑った竜也の顔が逆さに映った。
なんだよ、後ろから抱きつくの流行ってんの?
「今日の放課後、行くよ?莉央ん家」
『「マジ?」』
あたしと仁の声が重なった。
喜びの声に嘆きの声とゆー正反対の【マジ?】なんだけども。
「翔平…俺行かなきゃダメ?」
「ダメ。お前も切り替えろ?翼はもう立ち直ってた」
「あの単細胞と一緒にしないで…」
翼先輩、マジで威厳ないな…せめてあたしだけでも先輩扱いしてあげよう…
しばらく仁も嘆いてたけど、翔平の説得という名の脅しが効いて、おとなしくなった。
『ねー。なんでそんなに行きたがらないの?』
「姫の莉央ん家イメージって、どんな感じ?」
落ち込む仁に聞いてみると、逆に質問された。
莉央ん家のイメージ?
あの莉央が育った家だもん。絶対お父さんもお母さんも可愛くて、リビングはピンクや白系の色で統一されてて、レースカーテンとかかかってるに決まってる!!
『なんかふわふわラブリー系?』
「バカ。バキバキ格闘系だよ」
『え?』
バキバキ格闘系?
え?莉央ん家だよ?
格闘…系……??