お助け部ッ☆



その…なんつーか……



『翔平ん家が極道なら納得出来るけど、莉央ん家が極道ってのは驚きだわ…』

「どーゆー意味だよ」



冷たい視線にドス黒いオーラを滲み出している翔平。


ほら!!あのドス黒オーラは極道もんっしょ!!



本物見たことないからわかんないけど…




あ、ここにいたわ。



ふわふわオーラとキラキラの星を背景に背負ってるラブリーボーイだけど。



あたしは……とりあえず、ずっと聞きたかったことを聞いた。



『ねぇ、この山口って?莉央の名字、新庄でしょ?』



実は、家が極道!ってことより、組の名前が山口ってことの方が納得いってなかったあたし。



「姫、つっこむとこそこーっ!?」



仁につっこまれた。



だって気になるし。



「組はねぇ、ホントはばぁばのなのー。

組長のじぃじは、山口組前組長、僕のひぃじぃじの一人娘だったばぁばに婿養子として結婚して組を継いだんだよ。

新庄はじぃじの名字で、パパとママは新庄を名乗ってるから僕も新庄なのー♪」

『へぇー』




長い説明ありがとう。



よぉくわかったよ、あたしでも。




ってかじぃじとばぁば……
パパとママ……





普通男が使ってたら殺すけど、莉央ならオッケイ!!

むしろベリーキュート!!


あたしでさえ、じぃちゃんとばぁちゃん、お父さんとお母さんなのに。




「じゃ、門開けるねー」



莉央が門に手をかてる。



『ま、待って!!深呼吸!!』



あたしは深く息を吸った。



「人ん家入んのに深呼吸してるヤツ初めて見た」



翔平の呟きは無視し、息を吐く。



『よっしゃ!かかってこい!!いや、かかってこられちゃ困るけど!!』

「姫香、落ち着いて」



竜也……



どさくさに紛れて手ぇ握られてるし。


いや、心強いからいいんだけど。



あたしは竜也の手を握り返しながら…ってかもう腕にしがみついて、莉央に『もういいよ』と言った。





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