お助け部ッ☆
「ちょっ、ギブ!ギブ!!ギブ!!!腕折れるし!!!!」
大きな道場みたいなところ。
そこには…白ゴマ派の組員さんにプロレス技をきめこまれている仁がいた。
やっぱ白ゴマにしときゃよかったんだよ!!
あんたが黒ゴマだって譲らないから…
あ、背中押したのあたしだっけ。
「少しは手加減してよ!!」
解放された仁は、白ゴマさんに文句言ってる。
だからやめとけってェェェ!!
「受け身の練習です。しっかり受けてくだせェ」
「おまっ、さっき手ぇ出さずにっつったじゃん!!」
「だから手を出さずにこう…技を受け流す感じ?」
「わかんねぇし」
言い合ってる仁と白ゴマさん。
何してんだ…?
ドカァッ
仁達の横から、凄まじい音がした。
何事かと振り向くと、鼻血を流しながらヨロヨロと立ち上がるボクサー。
え?ボクサー??
「ごめん、やりすぎた!!」
「マジ頼みます…、手加減してくだせェ…」
喋り方が白ゴマさんと一緒だ。
じゃボクサーじゃなくて組員さん?
殴ったのは……
「いやぁ、わりぃな。本格的にやんの久々だから」
竜也くぅぅん!?
このゴッツイおっさん、あなたがぶっ飛ばしたんですか!?
あ…そういや結婚式場で一人でヤクザぶちのめしてたっけ……(Mission3参照)
パシィッ
今度はなんじゃい。
プロレス、ボクシング…
竜也達の横を見る。
「面あり!」
剣道ォォ!?かっけぇ!!
でも面で誰かわかんないや…
そんなことを思ってると、タイミングよく休憩に入ったようで、面を外した。
「あー…だる」
翔平かよ!!だるってあんた!!さっきまであんなに機敏に動いてたのに…
っつかアイツに竹刀ってゆー凶器渡して大丈夫なの??
『これ…みんななんでこんなに練習(?)してるんですか?』
隣にいる翼先輩と大和先輩にたずねた。
……つもりだった。
『あれ?いない?』