お助け部ッ☆
いや、どーゆーことだよ。
『でもさ、女のヤキモチはマジヤバイよ?すっげぇ怖いよ??』
「何それ?姫香、経験者??」
………まぁ、昔…色々とね?
「大丈夫。姫香がピンチのときは俺が……いや、【俺ら】が。助けに行くからさ?」
『竜也……』
なんだ、この展開…
こんな乙女チックな展開アリですか。
あたし無理です。少女マンガっぽい展開は他当たってください。
「安心しろ、お前にそんな展開はありえない」
またあたしの心読んだな…。
『翔平、勝手に読心…ってえぇ!?アンタどしたの、その顔!!』
見かけないなとは思ってたけど…
ほっぺたが赤く腫れ上がり、そこを氷で冷やしていた。
『唯一の取り柄が大変なことになってるよ!?』
「黙れカス。誰のせいだと思ってんだよ」
『えぇ…?』
身に覚えが………………あった。
さっきゆっきーの技を避けまくってたとき、なんか殴ったあれ……翔平だったんだ。
「コイツこれ以上強くするな。それと竜、たぶん護衛は80%必要ない」
「えー、せっかくいいシチュエーションだと思ってたのに…」
もうなんとでも言えよ。
なるようになるんだよ。
あたしはその場の雰囲気と勢いとテンションで生きていく女なのさ。
「うーわー!!まだ抱き合ってる!!」
………ピーンチ。
ゆっきー戻ってきちゃったよ。
『ほら、戦え翔平。20%のピンチピンチ。守ってよ』
「バカ。女の嫉妬が一番怖ぇんだよ。巻き込むんじゃねぇ」
ほう。よくわかってるじゃない。でもだからこそ助けてほしいんだよね。
「しょ、翔平さんと普通に喋ってる!!ずるい!!」
またヤキモチー!?
っつかコイツと喋ったっていいことないよ!?
口を開けばS発言しかしないやつと話して何が楽しい!?