お助け部ッ☆

普段怒んないヤツがキレるとマジで怖い。





「ん…」




祐希は目を開けた。


薄暗く、湿っぽい倉庫のような所に、ロープを巻きつけられて転がされていた。

周りに敵はいないようだ。



…あたしとしたことが。


完璧に油断してた。


帰ったら莉央に怒られるかな。



祐希は倉庫の中を見渡した。


人が倒れている。




あれって……




「姫香!!ねぇ、起きなさいよ!!」




ピクリとも動かない姫香。



大量に薬を吸引してしまったのだろうか。




ガララッ



倉庫の扉が開いた。




「……佐野っ…」




佐野組の組長だった。




< 157 / 332 >

この作品をシェア

pagetop