お助け部ッ☆
普段怒んないヤツがキレるとマジで怖い。
「ん…」
祐希は目を開けた。
薄暗く、湿っぽい倉庫のような所に、ロープを巻きつけられて転がされていた。
周りに敵はいないようだ。
…あたしとしたことが。
完璧に油断してた。
帰ったら莉央に怒られるかな。
祐希は倉庫の中を見渡した。
人が倒れている。
あれって……
「姫香!!ねぇ、起きなさいよ!!」
ピクリとも動かない姫香。
大量に薬を吸引してしまったのだろうか。
ガララッ
倉庫の扉が開いた。
「……佐野っ…」
佐野組の組長だった。