お助け部ッ☆
「「たのもーっ!!!!」」
玄関に向かって大声で叫ぶ竜也と莉央。
「ちょっと待って!!早まんな!!俺ら今作戦会議っぽいことしてたじゃん!?っつか正面からたのもー!って何時代だよ!!」
とりあえず全部つっこんどいた仁。
「俺らは暴走しそうな2人をコントロールしよう。あの2人は爆弾だから。破裂したらヤバイから。特に莉央マークな」
大和の言葉に、3人は頷いた。
あの2人は最大限怒らせたくないからだ。
ギギィィ…
竜也が門を開いた。
そこには何十人もの組員の姿が。
「いい大人が高校生によってたかって…恥ずかしくねーの?」
そう言ったのは竜也──………
ではなくて。
「今日は【俺】、マジで手加減しねぇから」
「もう手遅れ!?仁、どーすんの!?」
「俺に聞くなバカ翼!だってもう一人称が【俺】になってたもん!!」
「これはもう……なるようになるしかないな」
「同感」
慌てる仁と翼に、諦めモードの大和と翔平。
「うちの組にケンカ売ったこと、死ぬほど…いや、死ぬまで後悔させてやるよ」
そう言ったのは、普段とは正反対の、どす黒くてトゲトゲしたオーラを背負った………莉央でした。