お助け部ッ☆
5分後──…
「よっし♪害虫駆除しゅーりょ〜♪」
「思ったより手応えねぇな」
そういう莉央と竜也の周りには屍の山……
「あー怖ッ!!あの人数5分かよ…」
仁は半壊になっている佐野組の屋敷を見て呟いた。
「莉央、竜。暴れすぎだ。近所迷惑になるぞ」
「大和、それはなんだかズレてる気がする…」
「俺、洗剤とか配ってこようか?」
「翼、話広げんな!挨拶して回ろうとすんな!」
「仁、つっこんでる場合じゃない。あの2人行った」
ただ一人冷静な翔平が、ずんずん進んでいく2人の背中を見つめながら行った。
「お前止めろよ!」
「めんどくさい…」
「もーっ!!」
ツッコミが1人では、全員ツッコミきれず。
「もー知らん!!なるようになればいいじゃん!!」
今、唯一のツッコミがストライキを起こしてしまった。
「まぁまぁ仁くん、落ち着いて。早く追っかけねぇと今のあの2人マジで何すっかわかんねぇから」
翼の一言にみんな頷くと、2人の後を追った。