お助け部ッ☆




同じ時。
とある和室にて。




「……右か…左か…」




真剣な眼差しの翼。



翼の視線の先には………




「ほら、早く選べ。急がないと竜と莉央が暴れるだろ。ここら一帯、焼け野原にしてもいいのか?」




大和。





の、手にある二枚のトランプ。




「そんなこと言って俺を焦らせ判断力を低下させる気だな!?」




………。


緊迫した雰囲気で探し回っている仁と翔平とはうってかわって、のんきにババ抜き中の2人。




「バカ。本気で言ってんだよ。俺ら一応部長と生徒会長なんだぞ?完璧に責任取らされるだろう」

「一応とはなんだ!立派な生徒会長だっ!!」




叫びながら右のトランプをひく。




「うっわー!!またジョーカー!?」




一生懸命二枚のトランプを混ぜた。




「とにかく、俺らはなんでこの組が反乱起こしたのか調べてることになってんだから、ババ抜きしてることバレたらヤバイだろ」

「えー、大丈夫だよ。反乱した理由はだいたい察しついてんじゃん?」

「山口組の組長が佐野組の組長のチョコレート食べた!とかか?」

「そうそう、最後の一個で楽しみにしてたのに……ってガキか!!んなわけねぇだろ!!
っつか大和がボケって!!俺そっちに感動!!」

「……なんでもいいけど、あがった」




翼がノリツッコミしてる間にカードをひいて、あがっちゃってた大和。




「うっそぉ!?」

「さてと…行きますか」






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