お助け部ッ☆
「あの2人は……きっとババ抜きかなんかしながらまったりしてるだろ。
佐野組の反乱の理由を調べとくよう頼んだんだけど、勘で適当に言い当てようって魂胆だと思う。
大和なら…おおよその察しはついてんじゃない?」
サラリと言う翔平。
見事なまでの的中率。
「何その具体的な説明は?お前の予想的中率はお天気お姉さん並みだな」
「俺将来そっち系行くつもりない。……っつーかこんなとこで雑談してる暇ないし」
2人が今調べている部屋を出ようとしたとき。
「「わーっ!!」」
「きゃーっ!!」
「「!?」」
「翔平っ…今の聞いた?」
「あぁ。竜と莉央と…あと祐希だな。庭のほうだ。行くぞ」
「おう」
2人は庭に出ると、声のした方へ走った。
ついたのは……
「でけー蔵…何入ってんだろ」
「家宝とか?売ったら金になるかな…」
「翔平くん。一応俺達、正義の味方サイドだからね。あんま物騒なこと考えちゃダメだから。
ほら、絶対この中にみんないるんだよ!行こっ!!」
仁は蔵の扉を開けて中に入った。
翔平も続く。
「「!?」」
あまりの衝撃に、2人は立ち尽くした。
ロープで縛られた姫香が今にも殴られそうになっていた。