お助け部ッ☆



「俺、知らん」

「大和に同じく〜」




大和と翼は無責任な返事。




「なっ!?竜也ぁ!!」

「……にしろ…」

「え?」

「いい加減にしろっ!!いつまでっ…いつまで姫香だっこしてんのっ!?」

「そこなの!?君の怒りポイントはそこなの!?」

『ん〜…』




姫香はコテンと佐野の腕から滑り落ちると、頭がちょうど佐野の膝に乗った。


……そう、膝枕。




「……殺す」

「竜がキレたー!!」




仁が喚いていると、鋭い音が空気を裂いた。




パシュッ!!カランッ──…




「なっ…!?」




竜也の手から放たれたジョーカーのカード。


カードに手を切られ、佐野は刀を落とした。




「いつの間に取ったの?」




自分の手を見つめ、莉央は驚いていた。




「くっ…」




刀を取ろうと手を伸ばす佐野。


……より、一瞬早く竜也が奪い取った。




「高校生をナメんなって、翼に言われたばっかだろーが」




そう言って刀を佐野に突きつける。




「ほら、姫香起きな。帰るよ」

『んん…赤飯は…』

「赤飯はわかったから。帰ったら食おうな?とにかく起きて。起きないと……………」




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