お助け部ッ☆
その後──…
カーネルさんは莉央に……
土下座してた。
あたしはこれ以上この話に首を突っ込まないことにした。
なんか怖いし……
気になるんだよ?
あたしが眠らされてる間に何があったのか、ものすごーく気になるんだよ??
でも全てを知ってしまったら……
莉央を直視出来なくなりそう!!
あんなにキュートボーイなのに、カーネルさん土下座させてるし!!
知らぬが仏ってゆーじゃん?あれだよ、きっと。
姫香はそう自分を納得させていた。
「莉央、やっぱあれガチで燃やしてたの?」
床に散らばった焼けカスを指差し、仁は訊ねた。
「うんっ!それはもう【必要のない】権利書だから♪」
「【必要のない】?」
「じぃじ、総長辞めるんだって」
「えぇ!?マジで!?」
「うん。老後ぐらいゆっくりさせろってさ〜」
「へぇ…じゃあ新しい総長は?どーなったの?」
「あぁ。僕が継いだよ〜♪」
「そう。なら問題ねぇや………って、えぇえぇぇえぇ!?おまっ…継いだの!?総長なの!?」
「そーだよぉ☆実は結構前からじぃじに頼まれてたんだよ。
パパは今海外出張中だから代わりに継いでくれって。
めんどーだから断ってたんだけど…どうせ佐野の狙いは権利書だと思ってたから。
継いで新しい権利書作ったんだ。
そしたらあれは処分しなきゃ、でしょ?」
とびっきりの笑顔でそう言う莉央。
「お前…やっぱ翔平に似てきたな」
「何かご不満でも?」
後ろから聞こえてきた、背筋が凍るような声。
「まっさかー」
冷や汗を流しながら弁解する仁。
冗談じゃねぇ。
翔平みたいな性格はコイツ1人で十分だ!!いろんな意味で!!