お助け部ッ☆




「おっまたせぇ♪みんな帰ろ?」





蔵から出てきた超ご機嫌の莉央。





『え、いいの?なんか……この組ボロボロにしちゃったみたいだけど……』





姫香が半壊の木造平屋を見て言った。




「姫ちゃん、気にしないでっ♪ここの組、もうじき潰れるから♪」





いや、♪マークってあなた!!





「やっちゃったんだな、莉央…」





翼先輩が莉央の頭の上に、ポンッと手を置いて言った。



っつか…え?やっちゃった??





「なっ…!今日は結構抑えたよぉっ!女の子2人いるし…」

「そうだぞ、翼。莉央がキレたのに家の骨組みが残ってるんだ。奇跡だよ」





大和先輩が、まじまじと言った。




ちょ、ちょい待てや。




これが抑えた?
骨組み残ってるのが奇跡??




莉央って……超人?もしくは…鉄人?





『えっと…今一つ意味がわからないのはあたしだけ?』





仲間外れにされてるみたいでなんかヤダ。





「っつか姫ちゃんが寝すぎなんだよ」





翼先輩があたしの頭をぺしっと叩いた。



失敬な!あたしが寝てたんじゃなくて、薬で眠らされてたんだよっ!!





「何はともあれ、一件落着したんだよ♪姫ちゃんが眠ってる間に」





なんか莉央にうまいことまとめられた。





< 176 / 332 >

この作品をシェア

pagetop