お助け部ッ☆
「おっまたせぇ♪みんな帰ろ?」
蔵から出てきた超ご機嫌の莉央。
『え、いいの?なんか……この組ボロボロにしちゃったみたいだけど……』
姫香が半壊の木造平屋を見て言った。
「姫ちゃん、気にしないでっ♪ここの組、もうじき潰れるから♪」
いや、♪マークってあなた!!
「やっちゃったんだな、莉央…」
翼先輩が莉央の頭の上に、ポンッと手を置いて言った。
っつか…え?やっちゃった??
「なっ…!今日は結構抑えたよぉっ!女の子2人いるし…」
「そうだぞ、翼。莉央がキレたのに家の骨組みが残ってるんだ。奇跡だよ」
大和先輩が、まじまじと言った。
ちょ、ちょい待てや。
これが抑えた?
骨組み残ってるのが奇跡??
莉央って……超人?もしくは…鉄人?
『えっと…今一つ意味がわからないのはあたしだけ?』
仲間外れにされてるみたいでなんかヤダ。
「っつか姫ちゃんが寝すぎなんだよ」
翼先輩があたしの頭をぺしっと叩いた。
失敬な!あたしが寝てたんじゃなくて、薬で眠らされてたんだよっ!!
「何はともあれ、一件落着したんだよ♪姫ちゃんが眠ってる間に」
なんか莉央にうまいことまとめられた。