お助け部ッ☆










『…今……なんと?』

「だから、ご飯作っちまったんでさァ。姫さんの買いに行った小豆、待ってたんですが…あんまり遅いから、赤飯諦めて五目チャーハンに変更しやした」




白ゴマさんが丁寧に説明してくれた。




『そ、そんなぁ……』




っつーか五目チャーハンて………180度系統違うじゃん!!



がくり、と膝をつく姫香。




「夢ん中で死守するほど食べたかったんだよな、赤飯」




仁がポツリと呟いた。


その呟きに、みんな噴き出した。



なんのことだろう?




「ごめんね、姫さん…でも小豆ないと赤飯できないし……五目チャーハン、嫌い?」




恭介が姫香に目線を合わせるようにしてかがみ、上目遣いで聞く。




『いーや?五目チャーハン大好き☆』




負けたァァァァ!!
何この可愛い生き物!!
翔平とマジで血、繋がってんのかよーッッ!!どっちかってゆーと莉央系統だよーッッ!!




「だよねー♪まぁ嫌いって言われても、なんもないから食わすまでなんだけどね?」




恭介はニコッと微笑むと、立ち上がって台所に消えた。




『………』




繋がってるゥゥ!!
やっぱ間違いなく繋がってるゥゥ!!

素晴らしいよ、この兄弟!!




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