お助け部ッ☆
「姫、アイツは翔平をマジで尊敬してっから気をつけろよ」
2人のやり取りを見ていた仁が、同情を込めて言った。
『いい子だと思ってたのに…』
「や、いい奴だよ?あいつが莉央ん家に居候してる理由、翔平みてぇに強くなりたいからなんだって。だから翔平みてぇに……ドSんなった」
『意味わかんねぇよ!!強くなりに極道入ってなんでドSになんの!?何鍛えたの!?口!?』
「そうじゃね?極道の人間って、喧嘩は強いけど口喧嘩は弱いって莉央が言ってたもん」
『あっそぉ!!』
「まぁそんなカリカリすんなって。赤飯食えなくなったくらいで……明日にでも作りゃいいじゃん」
『へ?なんで?』
急にキョトンとした顔になった姫香。
「な、なんでって……赤飯食いたかったんだろ?」
『え?別に?せっかく小豆買いに行って誘拐までされたのに、必要ないって言われてショックだったけど……っつかむしろ五目チャーハンのが好きだもん♪』
えぇぇえぇえぇぇ!!??
「仁、姫香、ご飯だってー」
奥から竜也の声がした。
『今行くぅ!もーお腹ペコペコ…ほら、仁も行こ?』
「…理解不能だわ……」
夢であんなに重宝してた赤飯だぞ!?
畑で一生懸命育てた赤飯だぞ!?
んなアッサリ手放しちゃうわけ!?
………待てよ?
そっか、収穫は初夏!!
今4月だし?
あー、納得!!!!
「さ、飯食って寝よっ♪」
ルンルンでご飯の用意されてる居間に向かう仁。
『………あんたのがよっぽど理解不能だわ』
何故突然ご機嫌?
「ほら姫!早く早く!!五目チャーハンだぜ!?」
『はいはーい!!』
ま、いっか。五目チャーハンだし。
あれ?
なんか、忘れてね?
Mission4 END☆