お助け部ッ☆
『おっもしろそーッ♪』
「何言ってんだバカ姫ェェ!!」
午前10時。
いつのまにか寝てたあたし。
さっき翼先輩にたたき起こされたし。
そしたらなんか竜也が話あるとかで、仁連れてきて。
よくわかんないまま向かい合ってるソファーに、あたしと仁が隣同士、竜也が向かいに座って、そんな話をし始めたのだった。
『バカとは何さ!?』
「姫は知らないんだよ!【お助け部条約】の恐ろしさ!!」
お助け部条約?
なんか現代社会とかに出てきそう……
『何それ?』
「お助け部内での法律」
竜也がニッコリ笑って答えた。
お助け部内での法律……?
うっわー!!絶対厄介だよ!!
『ってか…あたしお助け部入って半月経つけど聞いてないよ!?』
「言ってないもん」
『言えや!!…ってもしや竜也!あんた翔平と同族!?』
アイツも中間テスト隠してやがったぞ!!
「とにかく。その条約、結構細けぇんだわ」
仁が頭を掻きながら言った。
「竜が今、その話題を振ってきたのは明日からテストだから…だろ?」
「そゆこと☆」
明日からのテストにその条約が関係してんの??
ん?とゆーことは……
『さっきの……補習組に入ったら罰ゲームって…条約の1つってこと?』
「そー。姫香偉い♪」
嬉しくねー!!
褒められたのに嬉しくねー!!むしろハズレてほしかったァァ!!
『ちなみに……その条約って…やっぱ竜也が創ったの?』
お助け部を創ったの、竜也だもんな……
でも逆に竜也を説得すれば条約改正できんじゃね?
「違うよ?」
『違うんかいィィ!!』
せっかくいい案だと……
「理事長が創った」
『理事っ……』
みっちぃィィィ!?