お助け部ッ☆




『おっもしろそーッ♪』


「何言ってんだバカ姫ェェ!!」



午前10時。



いつのまにか寝てたあたし。


さっき翼先輩にたたき起こされたし。


そしたらなんか竜也が話あるとかで、仁連れてきて。


よくわかんないまま向かい合ってるソファーに、あたしと仁が隣同士、竜也が向かいに座って、そんな話をし始めたのだった。



『バカとは何さ!?』

「姫は知らないんだよ!【お助け部条約】の恐ろしさ!!」



お助け部条約?


なんか現代社会とかに出てきそう……




『何それ?』

「お助け部内での法律」




竜也がニッコリ笑って答えた。


お助け部内での法律……?


うっわー!!絶対厄介だよ!!




『ってか…あたしお助け部入って半月経つけど聞いてないよ!?』

「言ってないもん」

『言えや!!…ってもしや竜也!あんた翔平と同族!?』




アイツも中間テスト隠してやがったぞ!!




「とにかく。その条約、結構細けぇんだわ」




仁が頭を掻きながら言った。




「竜が今、その話題を振ってきたのは明日からテストだから…だろ?」

「そゆこと☆」




明日からのテストにその条約が関係してんの??


ん?とゆーことは……




『さっきの……補習組に入ったら罰ゲームって…条約の1つってこと?』

「そー。姫香偉い♪」




嬉しくねー!!
褒められたのに嬉しくねー!!むしろハズレてほしかったァァ!!




『ちなみに……その条約って…やっぱ竜也が創ったの?』




お助け部を創ったの、竜也だもんな……


でも逆に竜也を説得すれば条約改正できんじゃね?




「違うよ?」

『違うんかいィィ!!』




せっかくいい案だと……




「理事長が創った」

『理事っ……』




みっちぃィィィ!?





< 185 / 332 >

この作品をシェア

pagetop