お助け部ッ☆
一方──
「唐揚げうまーッ!!莉央、腕あげたな!」
「ほんとっ?やった♪」
美味しそうに唐揚げを頬張る仁。
『あれ?そーいえば翼先輩と大和先輩は?』
「言われてみれば…さっきまでいたのに。俺ちょっと部屋見てくる」
竜也は箸を置くと、2人の部屋をのぞきにいった。
しばらくして、
「いなかったよ?」
と、戻ってきた。
「あ」
翔平がポツリと呟いた。
「翔たん?どーかした?」
莉央が聞くと、チラリと姫香と仁を見た。
『「?」』
「心当たり、ある」
「なんだよ?」
竜也が訊ねると、
「呼び出し。集団で」
と、言った。
『はっ?何?あの2人イジメられてんの!?』
「違う」
『ですよね。あの2人イジメれる人、そうそういないよね』
「告白とか?」
また一つ唐揚げを頬張りながら、仁が言った。
「それも違う。プライドの高い委員長キャラどもが束になって襲うやつ。実力じゃあの2人を抑えてトップになんのは難しいから」
『なっ…ってことは2人をギッタギタにしてテスト受けさせない気!?』
「ま、そんな感じ」
それが事実なら、とんでもない不正だ。