お助け部ッ☆
「…お前やっぱ変だ」
まだ納得いかないのか、彼はじとーっとあたしを見つめてる。
『だから何がさ?』
あたしが気絶しないから?なんだかんだで、やっぱナルシスト入ってんのか?
そんなことを思っていると、彼の口から予想しなかった疑問が投げかけられた。
「俺の名前、知ってる?」
一瞬固まった。
名前?えー…聞いてないから知らないよ?
あれ?もしかして……さっき爽やかくんが言ってた有名人って、この人!?
あたしは彼の顔をまじまじと覗き込んだが、ただただカッコイイだけ。
爽やかくんも芸能人じゃないって言ってたから、テレビには出てないってことでしょ?
でも有名……
地元でってこと?そりゃこんなカッコよかったら有名にもなるだろうけど……
あたし、地元ここじゃないんだから知らなくて当たり前じゃない?
『…ごめん、知らない』
「日本で知らないの、お前ぐらいだぞ」
『え?』
地元じゃなくて日本ッスか!?規模デケェよ!!
『あんたそんなスゴイ人なの?』
そしてあたしはそんなスゴイ人を知らないの?なんかスッゴい無礼者?
「っつーか…名前が勝手に一人歩きしてんだよ…」
そう言って俯いた。
なんか…悲しげ?