お助け部ッ☆
「あっれー?殴んないの?」
一向に動く素振りを見せない集団に、翼は首をかしげた。
「っ……」
完璧に怖じ気づいたのだろう。皆顔が真っ青だった。
何せ……一見チャラ男で怖そうな生徒会長と、視線を送るだけでその生徒会長を謝らせる眼力を持つ副会長が
【覚悟しろよ?】
と言ったもんだから。
こんなことになるならケンカになったほうがマシだ。
男たちは自分たちの軽率な行動を心から後悔した。
いや〜な空気の中、その空気をぶち壊した者がいた。
「んっ?」
「どーした?」
「足音…しない?」
翼の声に、大和をはじめ一同が耳をすませた。
『「血祭りじゃァァ!!!!」』