お助け部ッ☆



……怖い。



そう思ったのは男たちだけではなく……





「なんで覚えてんの?そんなこと…」

『怖いんですけど…』

「ついでに通ってた中学校と…当時の成績くらいならわかるよ」




敵にしたくない人ナンバー1だ……


味方でよかったァァ!!




姫香と仁は心からそう思った。























『…あの』




瀬川大和、怖い!という雰囲気の中……一番始めに口を開いたのは姫香だった。




『…どーするつもりだったんですか?こんなことして……
たとえ不正して…2人に勝って…嬉しいの?』

「それはっ……」




黙りこくる男たち。




『そんな勝ち方して…何が残るんですか?そうやって上に立ったって結局は不正。テストはまだまだあるんですよ?その度…2人を呼び出して今日みたいに集団で襲うんですか?』

「………」




ゆっくりと深呼吸をした姫香は、一番言いたかったことを口にした。














『恥を知れっつってんだよ』




今までに聞いたことのない、姫香の低い声。




『フェアじゃない勝負はすんな。男なら気合いで乗り越えろ!んな女々しいことしてる暇あったら勉強に時間まわせっ!!』

「「は、はいぃっ!!」」

『ほら、ダッシュ!!』

「い、行くぞ!!」





リーダーらしき男の一声で、男たちは逃げるように去っていった。





< 214 / 332 >

この作品をシェア

pagetop