お助け部ッ☆
……怖い。
そう思ったのは男たちだけではなく……
「なんで覚えてんの?そんなこと…」
『怖いんですけど…』
「ついでに通ってた中学校と…当時の成績くらいならわかるよ」
敵にしたくない人ナンバー1だ……
味方でよかったァァ!!
姫香と仁は心からそう思った。
『…あの』
瀬川大和、怖い!という雰囲気の中……一番始めに口を開いたのは姫香だった。
『…どーするつもりだったんですか?こんなことして……
たとえ不正して…2人に勝って…嬉しいの?』
「それはっ……」
黙りこくる男たち。
『そんな勝ち方して…何が残るんですか?そうやって上に立ったって結局は不正。テストはまだまだあるんですよ?その度…2人を呼び出して今日みたいに集団で襲うんですか?』
「………」
ゆっくりと深呼吸をした姫香は、一番言いたかったことを口にした。
『恥を知れっつってんだよ』
今までに聞いたことのない、姫香の低い声。
『フェアじゃない勝負はすんな。男なら気合いで乗り越えろ!んな女々しいことしてる暇あったら勉強に時間まわせっ!!』
「「は、はいぃっ!!」」
『ほら、ダッシュ!!』
「い、行くぞ!!」
リーダーらしき男の一声で、男たちは逃げるように去っていった。