お助け部ッ☆
「姫香、頑張るねぇ」
姫香の背中を見ながら竜也は微笑んだ。
「竜…」
「ん?」
翔平がムクッと起き上がった。
竜也は翔平の向かいのソファーに腰かけた。
「罰ゲームは?」
「あー。理事長に聞きに行かなくちゃな」
「姫、仁の二の舞にならないといいな」
「お前、その棒読みなんとかなんない?」
しかも声、明らかに楽しんでるし。絶対補習組に入れとか思ってんだよ。
俺はもう焦ってる姫香見れたからいいんだけどなー。
竜也がそんなことを考えていると、突然着信音が鳴り響いた。
「あ、俺だ」
大和が携帯を取り出し、耳に当てた。
「…いいんですか?俺、遠慮しませんけど。……そうですか。わかりました」
携帯を置くと、チラリと竜也を見た。
「翔平、決まったみたい。罰ゲーム」
「ふぅん…」
2人は大和のいるダイニングに移動した。
「理事長だろっ?」
「なんて言ってたの??」
翼と莉央も揃った。
仁は……タイミングよくお風呂に入っていた。
「山」
「「山……」」
大和の一言で全てを悟った4人。
「山かぁ…」
「思ったよりキツいなぁ…」
「2人とも、赤点取らなきゃいいけど……」
「面白そうだな」
若干1名、楽しんでる男がいるけど………
2人の運命は!?