お助け部ッ☆



『あたし知らなかったんだよぉ!!この学校がトップ校だなんて!!
それに!同学年が100人しかいないこともッ!!
普通368点も取りゃ補習ないと思うじゃん!?
なのに最下位ってどーよ!?
っつかみんながレベル高すぎんだよォォ!!』




姫香は決して頭が悪すぎるわけではない。

周りが良すぎるのだ。




「姫!お前の言いたいことはよぉーくわかった!でもそれを俺だけに言うのはやめろ!!」

『黙れィ!この裏切り者ォォ!!』

「はいはい、姫香。どーどー」

『あうー…』




竜也に取り押さえられ、おとなしくなった姫香。




「大丈夫。補習なんてパパッと終わらせちゃえ」

『あのね、簡単に言いますけど竜也さん。倍以上なんですよ』

「でも姫香、急がないと。ホントにパパッとやんないと」

『え?なんか…あったっけ?』

「罰ゲーム。」




リビングの入り口で、声がした。




「あ、翔平おかえりー」




やっと帰ってきた学年トップ、翔平。



まさか、この【罰ゲーム】って単語を言うためにこの時間に帰ってきたのか?


コイツほどこの単語を言うのが似合うヤツはいないと思うし。


ってか…そっか。あたし補習組に入っちゃダメだったんだ。




『……罰ゲームって何す……ん?翔平、それ何?』




翔平の背中には大きな籠が背負ってあった。




「理事長にもらった。役に立てろとさ」

『え、待って?あたし何させられんの?』

「キノコ狩り」

『キノコ狩りィ!?』











今、春なんですけど。







Mission5 完了☆




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