お助け部ッ☆



……ホントはわかってる。



その【心細い】は俺がいないから【心細い】ワケじゃないってこと。



姫香は今まで外出んときはお助け部の誰かといたから……



だから…淳之介と2人で行動することに対しての【心細い】であるということ。



姫香は俺がいなくても………お助け部の誰かがいたらきっと【心細い】とは思わないハズだ。
















………なんかムカつく。



それって俺がそこまで姫香に必要とされてないってことじゃん?




『おーい?竜也ぁ〜?』




急に険しい顔で黙り込む竜也。



どうしたんだろ?




「【特別】にはまだ遠いかあ…」

『え?何?なんの話??』




キョトンとしてる姫香を見てると………余計腹が立ってきた。




『でも神山さんと2人ってのも、新鮮でいいかもねー。あの人のこと、もっと知りたいし』




そんな竜也の気持ちを知ってか知らずか…………うん、知らないだろう。



なんにも考えずに発した姫香の言葉は、竜也の地雷を踏んだ。




『ねっ、りゅう…んっ!?』



姫香を黙らせるかのように、竜也は姫香にキスをした。




『なっ…!』




ゆでダコのように真っ赤になった姫香に満足したのか、竜也はニッコリ微笑んだ。




『???』




勝手な仮説でヤキモチをやかれ、その上唇まで奪われた姫香。



よくわからないが竜也があまりに魅力的に笑うので、反論出来なかった。



仕方なく顔の火照りが冷めるのを待つ。




「これで罰ゲームも大丈夫だ!」

『いや、意味わかんないッス』




大丈夫要素、どこ?





結局、何を聞いても大丈夫としか言わないし、竜也の顔を見るのが恥ずかしいのでこれ以上罰ゲームについては聞けなかった。






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