お助け部ッ☆
「あ、メイクなの?」
半泣きで大和にしがみついている翼。
「翼…苦しい…」
「あ、悪ィっ…」
パッと手を放し、大和を解放する。
結構ギリギリの大和だった。
「それは…仁がつくったのか?」
息をととのえた大和が聞いた。
「おう!」
「か、隠れた才能だな…」
グロい方の特殊メイクをビビりながらつつく翼。
怖いなら触らなきゃいいのに……
大和は呆れるが、翼が恐怖心〈好奇心という性格なのは重々承知しているので、何も言わなかった。
「こんなの、図工と化粧の応用じゃね?」
絶対違う。
「お前は運動さえ出来てりゃいいのに」
翼がポツリと呟いた。
「俺の取り柄は運動だけか!?」
「いや、お前のステータスが運動バカってだけだ」
「大和、何が違うの?むしろバカがついてて、よりけなされた気がするんだけど」
若干ショックを受けた仁は、腹いせにグロい方の特殊メイクをかぶって翼を追い回した。
「ごめんごめんごめんごめん!!マジでごめん!!だから取って!それ取って!」
「うおー」
「ぎゃあぁぁあぁあ!!!!」
仁だとわかってても、ものすんげぇ怖ぇ!!そんぐらい完成度高ぇ!!