お助け部ッ☆



『ホント、神山さんって使えないわあ…着ぐるみが似合ってて、かつ実用性に長けてるのは素晴らしいと思うけど』




姫香の中で、彼のステータスに【着ぐるみ王子】が追加された。




『……ってか今さらだけど…ホントに黄金のキノコなんてあんの?』




1億って聞いて飛び出して来たけどさぁ、キノコが黄金なワケなくね?


だいたい黄金のキノコって……………ぜぇったい!マズイよね。


え、つか何?まず食えんの?


ってかキノコに1億の価値つくの?もしかして純金ってこと!?


マズイどうこうより、食えないんじゃないの!?
(↑金より食タイプ)




ピッピッ…




『ん?』




ピッピッ…




耳をすまさないと聞こえないほどの小さな音だけど、どっからか発信音のような音がする。




『何このいかにも爆発物的な電子音…』




音のする方へと近づいていくと…




『…やっべ。見つけちゃったよ、黄金のキノコ』




きらびやかに光る金色の物体を発見。




『予想外の展開だよ。なんであるんだよ。ってかあたしアッサリ見つけすぎだし』




もっとこう…ヒネリが欲しい!




と思いながらも、【もらえるもんはもらっとけ】が家訓なんで。




草をかき分け、キノコと思われる物体のもとへ。




『…え?えぇ?』




近づく度に…大きくなるソレ。




『え、ヒネリをここに加えちゃったの?』




キノコは……全長、2mという巨大なものだった。




『…デカくね?え、デカイにもほどがあるんじゃね?あのババァはこれをキノコと呼ぶ?あたしからしたらコレ、キノコっていうか………ごめん、やっぱでっかいキノコだわ』




名前にインパクトをつけようにも、見た目のインパクトが強いんだもん。


金色の2mのキノコなんて見たことないもん!




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