お助け部ッ☆



「ふっ…俺はどーせ役立たずイノシシだよ。実用性のある着ぐるみは着こなせても、使えねぇダメ人間だよ!」

「「あ、気づいてたんだ」」

「否定してェェェ!!」




ブツブツ文句言ってる淳之介は、この際無視だ。


今は姫香を見つけるのが先決。


もし姫香になんかあったら俺……俺……!




「淳之介、殺っちゃう…」

「えぇえぇぇ!?イキナリ何!?」

「あ、ごめん。心の声が…」

「今何考えたんですか!?ねぇ!!でも怖いから聞かない!!」




その時…パソコンをいじってた大和が口を開いた。




「来てる」

「「え?」」

「姫ちゃん、こっち来てる」




パソコンを見せてくれた。


確かに…赤い点がこちらに近づいてくる。




「あ、ホントだ!姫香来てる!」

「姫香来てるってお前……姫に発信器持たせてんのか!?」




いくら好きだからって、やり過ぎだよな!?っつかやり過ぎだって!!




「姫香に発信器持たせてんじゃなくて、姫香が発信器を持ってきたんだよ」

「は?」




…どーゆーこと?




「もうすぐそこ」




大和がそう言ったとき。




ガサ…

ガサガサ…

ガサッ…ドテッ!




『痛っ…うお、重ッ!』




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