お助け部ッ☆
『ちょっと竜也!大和先輩も!なんでもっと驚いてくれないんですか?ODKですよ!』
金色だよ?キノコだよ?そのくせ金属製で、電子音が鳴り続けてんだよ?
ツッコミどころ満載じゃん!何故ツッコまない!?ここを逃してどこでツッコむ!?
「「ODK?」」
神山さんと大和先輩が口を揃えて言った。
そこツッコむの?
「黄金のでっかいキノコの略」
そう答えたのはあたしじゃなくて竜也。
ほら、みんな知ってるじゃん。
「お前今、みんな知ってるのになんで聞くんだとか思ったろ?」
神山さんが呆れた顔で言った。
すっげぇ!正解!!
「いい?姫ちゃん。普通ならわかんないから。竜也が特殊ってだけだから」
大和先輩があたしを言い聞かせる。
確かに…ODKってつけたのはあたしだけど。
黄金のでっかいキノコが目の前にあったら…とりあえず頭文字だけに略さない?
説明ん時、長いしさ。
『なんでもいいけど、なんでODK見てもビックリしないのさー?』
普通はなんらかの反応をみせるでしょ。
なのに……竜也も大和先輩も無反応。いや、無そのもの。
まるで……その存在を初めから認識していたかのように。
………え?認識??
「ODK、この山に仕掛けたの、望月財閥なんだ」
…は?