お助け部ッ☆



『ちょっと竜也!大和先輩も!なんでもっと驚いてくれないんですか?ODKですよ!』




金色だよ?キノコだよ?そのくせ金属製で、電子音が鳴り続けてんだよ?


ツッコミどころ満載じゃん!何故ツッコまない!?ここを逃してどこでツッコむ!?




「「ODK?」」




神山さんと大和先輩が口を揃えて言った。


そこツッコむの?




「黄金のでっかいキノコの略」




そう答えたのはあたしじゃなくて竜也。


ほら、みんな知ってるじゃん。




「お前今、みんな知ってるのになんで聞くんだとか思ったろ?」




神山さんが呆れた顔で言った。


すっげぇ!正解!!




「いい?姫ちゃん。普通ならわかんないから。竜也が特殊ってだけだから」




大和先輩があたしを言い聞かせる。


確かに…ODKってつけたのはあたしだけど。


黄金のでっかいキノコが目の前にあったら…とりあえず頭文字だけに略さない?

説明ん時、長いしさ。




『なんでもいいけど、なんでODK見てもビックリしないのさー?』




普通はなんらかの反応をみせるでしょ。


なのに……竜也も大和先輩も無反応。いや、無そのもの。



まるで……その存在を初めから認識していたかのように。



………え?認識??




「ODK、この山に仕掛けたの、望月財閥なんだ」




…は?




< 252 / 332 >

この作品をシェア

pagetop