お助け部ッ☆



「ちなみにこれ、発信器ね」




ODKをポンポン叩く竜也。大和先輩がパソコンを見せてくれた。



赤い点が…ODKの位置?




『なんでこんなこと……』

「淳之介の、昇格試験」




神山さんの昇格試験?




「えぇぇえぇえぇえ!?今日なの!?これだったの!?」




意味がわかったのか、叫ぶ神山さん。



え、何?あたしわかんないんだけど。あたしの罰ゲームは?




『昇格試験って?』

「淳之介がAランクからSランクに昇格するための試験」




A?S?……は?




「竜、主語なさすぎ」




大和先輩が苦笑いした。




「あのな、姫ちゃん。黄金のキノコ探しは、淳の試験だったんだ。淳が見つけたら昇格出来たってだけ」




キノコを見つけたら昇格、か。変な試験……


まぁ、試験内容はよくわかったけど……




『ってか…何の試験ですか?』




あぁ、と大和先輩が思い出したかのように言った。




「俺も肝心な主語が抜けてたみたいだな。………………【執事】の昇格試験」




………え?


…棺?羊?執事!?




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