お助け部ッ☆
それから……
具体的な説明をしてもらった。
どうやら神山さんの家は代々望月家に仕えてるらしい。
やっと神山さんが執事であることに納得がいった。
そして、望月家の一人一人に執事が仕えてて、竜也担当が神山さん。
執事には、その能力によってランク分けがあって、下から
Dランク
Cランク
Bランク
Aランク
最高はSランク。
神山さんはAランク。…結構スゴいんだ……
で、今日は最高ランクのSランクへの昇格試験。
試験内容は、望月財閥が仕掛けたODKを探すこと。
なんか…何も持たされずに山という人間の領域外に放り込まれても、任務は確実にこなすという超人的な人材かどうかを見きわめるためだとか。
そんな人、実在するのかは別として…ね。
でも結局…ODKはあたしが見つけちゃったし、神山さんはただの役立たずイノシシのまま試験を終えちゃった。
「せっかくの昇給チャンスが…」
ガクリと項垂れる神山さん。
まだ若くて、しかも実習生なのにこれといって不便なく生活してるのは…本業が執事で、そっちで稼いでるから。
もちろんランクが上がれば給料が桁違いに上がるらしい。
なんかあたし、悪いことしちゃったかな。