お助け部ッ☆
「正直、執事の試験って誰でも受けれんだよ。ただ抜き打ちすぎて、それが試験って気づかないだけで。
だからもしかしたらお前も何回か巻き込まれてるかもってなぐらい。
普通に考えて……山ん中に黄金のでっかいキノコが…不穏な電子音鳴らしながらたたずんでたら…避けるっしょ?」
『………。』
あたしなら持って帰る。ネットオークションに出す!
マニアには売れるんじゃね?
無反応のあたしを見て何かを悟ったのか……
「ごめん、お前に普通を求めた俺が悪かった」
『は?あたし普通だし』
「……ま、とにかくそんなワケだから」
流したな、コイツ。
「ODKを望月財閥の人間に渡すと…合格。お前さっき、ここでコケて竜也に助けられたろ?」
そーいえば竜也…ODKの下敷きになったあたしを起こすときに…触ってたね。
『え、じゃあ何?あたし…Sランク執事の資格、取っちゃったの!?』
あんな簡単なことでそんな栄光を!?
「それは違う」
あぁ、ビックリしたあ……
そんなワケないよね。
「執事じゃなくて、お前は女だからメイド」
そこはどうでもいいよォォ!!
『ってことは…あたし、Sランクメイド!?』
「そーゆーこと」
『マジで!?メイド界のトップ!?』
「納得いかないけどな!」
マジで?マジで??なんかちょっと嬉しいかもー♪
『いやー。あたし、なんかの資格欲しいと思ってたんだよね!メイドの資格持ってたらなんか待遇とかある?』
「そりゃあ…どっかの金持ちに仕えりゃあその辺のメイドよりかはガッポリ」
『マジッスか』
あたし、マナーとか礼儀とかお世話とかまったくわかんないけど…資格は持ってるんだし?
将来大金持ちも夢じゃない!?
神山の説明に、目を輝かせる姫香。
危険を察知した竜也は…
「大和、あれ出して」
「やっぱ…これか?」
大和に一枚の紙を渡してもらった。