お助け部ッ☆



『ぎゃあぁああぁああ!!!!』




あたしは思わず、後ろにいた大和先輩に抱きついた。




焼けただれて、目が飛び出し、口は耳まで裂けている怪物とそれに捕まえられた翼先輩。その翼先輩の手には、さっきの老婆の顔が……




「お前ら…それはホラーだろ」




大和先輩が呆れてながら言った。


ポンポンと慰めるように頭を撫でてくれる。


不思議なもんで……大和先輩が頭を撫でてくれたら落ち着くあたし。




『なな、なんすかあれ…』

「仁」

『仁んんッ!?』




あ、あたしがキノコ狩ってる間に仁が…仁が…!




『な、南無阿弥陀仏!南無阿弥陀仏!!悪霊退散!!!』

「死んでないって」

『え?』




あ、よーく見ると……




『やっぱ怖ェェ!!妖魔退散!!』

「仁、翼。姫ちゃんが発狂する。っつかお前らしつこいよ。いつまでやってんの?」

「面白いのにぃ」

「怖いけどな!」




怪物が自分の顔を触った。



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