お助け部ッ☆
『な、なんすか?この堅苦しいかと思えばふざけてる文体の手紙は』
しかも……ホテル・舞姫(マイヒメ)っつったら…あたしでも知ってるくらい、有名な高級ホテルじゃん。
そこの娘……ってことはお嬢様……でもバカっぽいのは何故?
「あ、それ麻実(マミ)さんから?」
あたしの頭に顎を乗せて、後ろからのぞいてきた竜也。
竜也さん、痛いっす。刺さってます。
……って、あれ?麻実さん?
『知り合いなの?』
「うん。親父同士が仲良くて。お姉さんみたいな存在」
『へぇ』
…お姉さんってことは……年上?この人年上なの!?
いや、会ったことないんだけど!あたし見ず知らずだけど!……なんとなく人格は掴めたよ?この手紙で。
「…え、何?姫香、妬いたー?」
何をどう考えたらそういう結論に達したのか、説明が必要ですね。
『安心して。全然平気』
「ちっ」
舌打ちィィ!?
「竜の家とも交流深いみたいだし、断るわけにはいかないだろう?」
大和先輩が言った。
金持ちって、付き合い大変そう…
「別にいいよ?一社くらい、支援が途絶えたってうちの会社は平気だし。気に入らなかったら、俺ん家無視して断っていいから」
……ずいぶんアッサリととんでもないことおっしゃるんですね、竜也さん。
「そう?でも今回は翔平の意外な才能を発掘出来たんだから、損はしてないんじゃないか?」
「俺は非常に損したけどな」
まだまだご機嫌ナナメの翔平。
ありゃ…しばらく立ち直らんな。
『…ん?待てよ?…ってことは、そのモデルを…莉央と翔平でやっちゃったワケ!?』
「あったりぃ♪」
莉央がぱちぱちと手を叩いた。
……え?マジで?