お助け部ッ☆
モデル?
この二人が?
いや、顔もスタイルもいいですけども。
ちょっと違うでしょ?
っつか根本的なとこが違うでしょ?
彼らは男ですよ?…男、ですよね?……あれ、男なのかな?………男…だっけ?
完璧なほどに美しい女装を見てると、男だ!と断言する自信がなくなってきた。
『男だっけ?』
「ふざけんなよ」
翔平のドスの効いた返事。
うん、目ぇ覚めた。
……目覚めたついでに、とある疑問を持った。
『確か…依頼はモデル3人呼んでくれ、だったよね?あと1人……』
足りなくね?
そう言おうとしたとき。
「兄貴ー!」
ドタドタと玄関から近づいてくる足音。
がちゃ!
「祐希に化粧落としもらってきたよ」
勢いよく開いたドア。
そこにいたのは。
「「美人!!」」
バカ2人がまた声を揃えるほどの美人。
茶色く、ふわふわに巻かれた髪をなびかせながら、
「って、皆さん!お帰りになってたんですね。あ、勝手に入ってきちゃってすいません」
ペコリと頭を下げた。
………誰?