お助け部ッ☆



モデル?


この二人が?


いや、顔もスタイルもいいですけども。


ちょっと違うでしょ?


っつか根本的なとこが違うでしょ?


彼らは男ですよ?…男、ですよね?……あれ、男なのかな?………男…だっけ?




完璧なほどに美しい女装を見てると、男だ!と断言する自信がなくなってきた。




『男だっけ?』

「ふざけんなよ」




翔平のドスの効いた返事。


うん、目ぇ覚めた。


……目覚めたついでに、とある疑問を持った。




『確か…依頼はモデル3人呼んでくれ、だったよね?あと1人……』




足りなくね?




そう言おうとしたとき。




「兄貴ー!」




ドタドタと玄関から近づいてくる足音。



がちゃ!




「祐希に化粧落としもらってきたよ」




勢いよく開いたドア。



そこにいたのは。




「「美人!!」」




バカ2人がまた声を揃えるほどの美人。




茶色く、ふわふわに巻かれた髪をなびかせながら、




「って、皆さん!お帰りになってたんですね。あ、勝手に入ってきちゃってすいません」




ペコリと頭を下げた。




………誰?





< 276 / 332 >

この作品をシェア

pagetop