お助け部ッ☆
『へくしっ』
「何?風邪?」
『知らない…』
あたしが理事長室に戻れたときにはすでに日付が変わってた。
もう一人で出歩かないもん!!
そう心に誓った。
いろんな疑問や不満、明日からの学校生活についての不安とかで、眠れない!!
なんてことは全くなく、グッスリ眠った翌朝。
「ほらぁ、髪の毛ボサボサじゃない。初日なんだから第一印象よくする!!」
『えー…めんどくさ「問答無用!!」
あたしの抗議を遮って、みっちぃに髪をとかされた。
なんなんだよぉ…
なんで朝からみっちぃこんなに元気なんだよぉ…
「あんた黙ってりゃ可愛いんだから!」
『あたしが黙ったときって、地球が滅亡したときだよ』
「わかってる」
否定してよ!!
あたしどんだけお喋り!?
結局、みっちぃに髪の毛をふわふわくるくるにされてしまった。
「あんたキレイな髪してるね」
『そぉ?』
別にこれといって何もしてないんだけど……
短くするとはねるから、あたしの髪はロング。ちょっと色素が薄くて茶色がかってるんだよね〜。
「こうやってちゃんとやれば可愛いよ?」
『朝は苦手なんスよ』
めんどくさいので適当に流した。
「じゃ、行こ!」
『どこへ?』
「教室。あんたの担任、あたしだから」
『はあ!?』
どうやらみっちぃは理事長と担任をかけもってるらしい。
ってかそんなんアリ?
でもラッキー♪
職員室の場所、わかんないし。探してまた迷子んなって遅刻なんて、シャレになんないから。
あたしたちは廊下に出ると、教室までの長い道のりを歩き始めた。