お助け部ッ☆
「そーだ、あんた御曹司と同じクラスだから」
『そーなんだ』
あの変わった人ねぇ…
正直あんまり関わりたくないんだけど…
だってあんなイケメンといたら目立つし。
あたしあんまり目立ちたくないんだよ。
おとなしーく普通に高校生活を送りたい。
めんどうな事には極力巻き込まれたくないしねぇ〜
「あんた気に入られたみたいだね」
『え、なんで?』
あたし、気に入られるようなこと…なんかしたっけ?
「こんなこと初めてだもん。名指しで入れろだなんて」
『へぇ…』
まぁ…普通の女の子なら泣いて喜ぶよね。
あんなイケメンに気に入られるなんて…
ってそれじゃあたしが普通じゃないみたいじゃん。
あたしは普通だし!
「はい、着いた」
『あ、意外と近かったね』
理事長室より徒歩30分。
これで近かったねって言えたあたし、素晴らしい適応性……
ちなみに……言うまでもなく、教室も広かった。
みっちぃがドアを開け、教室に入る。
あたしもそれに続く。