お助け部ッ☆



「「「………。」」」



その手紙を読むなり硬直するみんな。



『で、その交流祭の七不思議ってなんですか?なんであたしに知ってるかなんて聞くんでしょーか?』

「姫」



みんなが黙り込む中、翔平があたしの肩をポンッと叩いた。



「ドンマイ」

『………。』



あぁ、なんか知ってる。この感じ……


翔平のドンマイは、あたしに厄が降り注ぐ前触れだもん!前にもあったよ、こんなシーン!!



「いや、マジでこれはドンマイだよ、姫ちゃん」



翼先輩が珍しく真剣な…いや、真剣っぽいかもしれないけど奥底では楽しんでそうな顔つきで言った。


微妙な表情しやがって。



『え、てか説明は?七不思議に対するあたしへの説明は?』

「「「………。」」」



だから何故黙る。一番知りたいのに!



「…淳以外、解散」

「「「うぃーっす」」」

「俺ェェ!?」



実はこの場にいたりした、神山さんが、ビックリして自分を指差した。


それを無視して、みんなガタガタと席を立つ。



「なんで俺!?」

「淳、顧問じゃん」



仁が的確な理由を述べた。


ってか顧問だったの?この(仮)先生が。



そんなことを思っていると、リビングはあたしと神山さんだけになっていた。



「薄情な奴らめ……」



はぁ、とため息をつく神山さん。



『なんなんですか?そんなに話したくないこと?』

「いや、別に。ただめんどくさいんだよ、すっげぇ。話すと長くなるし……まさか姫が生け贄(いけにえ)になるなんて想定外だったもん、俺ら」

『え?』



ちょ、ちょっと待て。今、変な単語混じってなかった?


この場にふさわしくないような、物騒な……



『ぷ、ぷりーず、わんもあ』

「なんで英語?……姫、交流祭の生け贄にされたんだ」



………やっぱ聞き間違いじゃなかったんですけどォォォ!!!!





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