お助け部ッ☆

七不思議って、なんで“七つ”なのかそれが不思議。






『生け贄ってなんすか!?』



手紙を握りしめ、あたしは神山さんを問い詰めた。



「………犠牲者?」

『誰が言い方変えろっつった!?そうじゃなくてッ!!なんであたしが、交流祭の生け贄なんですか!?』



あたしは一気にまくし立てた。………が、神山さんは。



「え〜…話さないとダメ?めんどくさい…」



と言って、逃げようとする。



『あんたは可愛い生徒を“めんどくさい”で危険にさらす気!?それでも教師かァァ!!』



胸ぐらを掴んで振り回しても、



「俺、教師じゃねぇし。(仮)がついてるし」



言い訳。


そんなに話したくないんかい!!なんでよ!?


ってかこういうときにだけ教育実習生を活用してんじゃねェェ!!



「っつかお前、可愛くない生徒だし」

『ちょっとォォ!?』

「教師に掴みかかって、振り回す女子生徒なんて、可愛くないだろが」



おぉっと。冷静にいこうじゃないか、あたしよ。


掴みかかっていた手を離し、キチンと座り直した。



『で?』

「で?」

『吐けや』

「おえぇ…」

『程度の低いボケは拾わないよ、あたし』

「………ごめん。」



ようやく観念したのか、神山さんは語りだした。





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