お助け部ッ☆
まぁ。
その、あなたの悩みをね。
あたし流に一言、言わせてもらえば。
『どーでもよくね?』
で、片付けられるんだけど。
「どうでもいい…だと?」
わなわな震えていた彼の動きがピタリと止まった。
あ、ヤベ。カンにさわったかな?
「なんなんだよ、さっきからァ!!竜也と同じことばっか言いやがってェェ!!」
きっと、彼の中で何かが弾けたんだろう。
怒り狂ってる。
でも、女には手を出さないという良識はあるらしい。
その怒りの矛先を、あたしではなく神山さんに向け、胸ぐらを掴んで振り回していた。
「俺にあたんな!!」
ぐるぐると回されながら、神山さんは必死に抗議。
その様子がなんだか…
『ぷっ…』
笑えた。
「「お前が笑うな、お前が!!」」
見事なまでのハーモニーに、
『あははは!キョーダイみたーい!』
あたしはこらえきれずに噴き出した。
「…笑ってられんのも今のうちだ」
新田竜樹のマジなトーンに、あたしの顔から笑顔が消えた。
『え……?』