お助け部ッ☆
横を見てみると…
イケメン三人組がトランプしてます。
さっきから芽依ちゃんのセリフをことごとくシャットアウトしてんのは……
「なんで俺だけ勝てないの!?」
爽やかくんです。
『…芽依ちゃん、もう一回』
「姫香、耳悪いの?あの三人は「わー!!」」
『…ラスト』
「「わー!!」なの」
………。
芽依ちゃんは明らかにこの3人についての何かを言おうとしている。
そしてこの男は明らかに自分たちの話題だとわかってて、わざと言わせないようにしている。
それってあたしに……
『……ケンカ売ってる?』
「えへっ」
えへっじゃねぇよ!!
ふざけててもカッコイイのが腹立つー!!
『あたしはね?芽依ちゃんと大事な話……かどうかはわかんないけど、とにかくお話してるわけよ。わかる?』
「おう!」
念を押して、元気な返事を確認した。
『じゃあ芽依ちゃん、どーぞ』
「この三人は「うーわー!!」なの」
『………。』
三人組を見る。
あほらし…と呆れ顔の赤髪くん。
大爆笑の望月君。
そんな望月君にピースする爽やかくん。
怒ったよ、あたし。
『……殴る』
「え?」
『殴る!!』
「ちょっ…わー!!」
全速力で教室から逃げ出す爽やかくんを追いかける。