お助け部ッ☆



「あ、ヤベ。授業始まる!」




腕時計を見て焦り始めた仁。



あたしの貴重な休み時間!!

コイツ追いかけるだけで終わっちゃったよ…




結局、遮られてた芽依ちゃんの言葉ってなんだったんだろう?




「姫っ、戻んぞ!!」

『あ、ねぇ!あんたが遮ってた芽依ちゃんのセリフ、何?』

「それは……」




少し考え込んでる様子。



なんなの?あたしに言いずらいこと??




「お前は放課後になったら絶対わかるから」

『放課後?』




何故?









「竜、仁たち帰ってきた」

「ん」


「姫おもしろー!!」

『おもしろくないっ!!あたしは真剣だっつの!!』




あのあと、何度聞いても放課後放課後って教えてくれなかった。




「あ゙…」

『どしたの?』




教室に入った途端、ピタリと立ち尽くす仁。



いきなり黙り込んじゃって……忘れ物でもした?




仁は一点を見つめ、動かない……というよりも、動けないといったような雰囲気だった。



視線の先は…望月君??




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