お助け部ッ☆
「……バカだろ、お前」
『はぃ!?』
横を見ると、あたしの心の声を見透かしたのか、赤髪くんが呆れた顔をしてた。
『初対面の人によく言えるね!!』
「昨日会っただろ」
悪びれた様子もなく、サラリと言う彼。
『昨日もギリギリアウトとか言ったじゃん』
あんたのおかげでどれだけあたしの心が傷ついたと思ってんの!?
もう粉砕状態なんだから!!
「完全アウトじゃないだけありがたいと思えよ」
『あ、そっか!ありが……ってちがーう!!何故あたしがあんたに感謝を述べなきゃならない!?』
あ、あたしとしたことが…流れでお礼言いかけた……
赤髪くん、恐るべし。
「暁翔平(アカツキショウヘイ)」
『へ?』
「俺の名前」
なんなんだよ。
唐突の自己紹介、流行ってんの?
『翔平くん?』
「翔平様」
『翔平でいいや』
コイツにくんをつけるのはもったいない。
ってか納得いかない。
「竜が姫を気に入ってる限り、よろしくしたくなくてもしなきゃなんないから、仕方なくよろしくな」
『全然うれしくねぇよ!!けなされながらよろしくされたの初めて!!』
とりあえず!!
暁翔平とは。
・赤茶色の髪
・口悪い
・ドS
多分、あたしの天敵。
「…竜、なんでこんなヤツに惚れたんだろ」
『ん?なんか言った?』
「…姫、なんでそんなバカに育ったんだろ」
「うるさい!遺伝だ!!きっと!!」
多分じゃない。
すでに天敵だ。