お助け部ッ☆



「え!!望月君っ…姫香入れんの!?」

「おー」




驚く芽依ちゃん。


いやいや、一番驚いてんの、あたしだからね?




「ほ、報告しなきゃ!!」

『ちょ、芽依ちゃん!?』




ガタンッと立ち上がると、芽依ちゃんは猛ダッシュで教室を飛び出していった。



『あの…竜也??』

「何?」

『お助け「竜ー!!」




………またかよっ!!




『ちょっと仁!あんた誰かのセリフにかぶせて喋んの好きなの!?』




お助け部のこと聞こうと思ったのに…




「あ、ごめん」




まったく誠意のこもってない声で謝る仁。


絶対反省してないよ、コイツ…!




「で、どーしたんだよ?」



竜也が聞くと、




「耳かせ」




何かを耳うちした。




「……そりゃおもしろそうだな♪姫香の反応見たいし?」




およ?あたし、関係者なの?




「だろ?プチドッキリ大作戦だ!」




ってかそれ、ドッキリさせようとしてるあたしの前で言っていいの?




『な、なんの話?』

「「ないしょー♪」」




めっちゃ楽しそうなお二人。


何??嫌な予感しかしないんですけど。




「姫」




翔平に名前を呼ばれ、振り向いた。




「ドンマイ」




そう言って肩をポンッと叩かれ、ニヤリと笑った。




嫌な予感倍増だよ、翔平。
なんだよドンマイって。




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