お助け部ッ☆
「姫香、放課後お助け部の部室来て?本館四階にあるから」
『えっ、あ…あたし放課後はちょっと…』
関わらないのが一番…だよね?
だからあたしは目立ちたくないんだよ!
普通に地味に!
「えー!!……来れないの?」
はうっ!!
そ、そんな捨てられそうになってる子犬のようなウルウルした瞳で見ないでぇ!!
心がえぐられるぅ…
『……行く…行きゃあいいんでしょ!?』
や、ヤケクソで言っちゃったぁ…
「やった♪」
ニコッと一瞬で笑顔になる竜也。
……はめられたー!?
「「天然…」」
仁と翔平の呟きが聞こえた。
「姫、竜は天然のプレイボーイなんだ。気をつけろ!今まで何人の女の子が泣いたことか…」
マジでか!?
あ、でもさっきの表情とかが計算じゃないってんなら……天然プレイボーイ、納得。
「竜の株を下げるなバカ」
「だって…今のうちに悪いとこ知っといてもらわないと。後々知られるよりよくね?」
…何の話だ?
「それもそーだな」
何がそーなの?
っつかコイツら分かり合いすぎなんだよ!!
ついてけねぇよ!!
むしろついてかないっ!!
放課後───
『……部室どこ?ってかここどこ?』
同じクラスなんだから一緒に連れてってくれてもいいじゃん!!
気づいたら竜也いないしさぁ…
とりあえず部室見つけて文句言ってやろ!!
そう決めたあたしは、再び部室を探す旅に出た。