お助け部ッ☆
「もしかして…姫ちゃん?」
ひ、姫ちゃん??
『あたし、綾瀬姫香だよ』
「やっぱ姫ちゃんだあ♪」
ぴょんっと抱きついてきた莉央ちゃん。
持って帰る!!
いちいち可愛いんだよ、ちくしょぉぉ!!
…姫ちゃんはあたしのあだ名かな?なんか照れるー!
あたしたちは、部室に向かって歩きはじめた。
『莉央ちゃんはお助け部に用事?』
「用事ってゆーか…部員だよ♪」
自分の頬を指でつついて、ニコリと笑った。
『そーなの?』
その動作にくらっときつつも、あたしは返事した。
「姫ちゃんと同じクラスのぉ、竜ちゃんとじんじんと翔たんも部員だよ♪」
…竜ちゃん?じんじん?翔たん?
可愛いあだ名♪……けど誰??
あっ………竜也と仁と翔平か!?
まぁ竜也はそうだと思ったけど……
あの二人も?どんだけ仲いいんだよ。
あ!仁に遮られてた芽依ちゃんのセリフ!あの3人は【お助け部】って言いたかったんだ!!
あー、スッキリ☆
「あと先輩が二人いるんだっ♪今部員が6人で男ばっかなんだよぉ…」
じゃあ莉央ちゃんは女の子一人なんだ。寂しいよね?ちょっと可哀想…
でもその2人の先輩はともかく、イケメン3人組+ラブリーガールって…
お助け部ビジュアルのレベルたっけぇな。
いいのか?あたし入っても。
…あ、そーいやサポータークラブまであるんだよね?
スゴイ部なのかな??
「姫ちゃん、ついたよ〜」
『やっぱ部室も広そうだね…』
【お助け部・会議室】と書かれた大きな扉。
多分開くとだだっ広い会議室の景色が広がるんだろう。
「みんなー!姫ちゃん連れてきたよ〜」
莉央ちゃんがドアを開けた。
あたしの腕を掴んで中に入っていく。