お助け部ッ☆



……部室と呼ぶにはあまりにも広く、会議室のわりに机も椅子も多くない。



なんというか……


ダイニング…ってカンジ?



大きな楕円形(だえんけい)のテーブルを囲うように、丸イスが8脚。



あ、オフィスの休憩所の広い版みたいな?


…あたしどんだけ説明力ないんだろ。




その丸イスに、こちらに背を向けて、仁が座っていた。




「は?莉央って姫と面識あったっけ?……うわぁぁ!!」




イスを回してこちらに振り返った仁が、莉央ちゃんを見て叫んだ。



可愛いすぎてビビったとか?
や、毎日会ってるだろうし…それはないか。




「仁、うるせぇ…よ……」



テーブルの向こう側においてある、談話室にあったような白いフカフカのソファーに寝転んでいた翔平も、起き上がってこっちを見た瞬間、ビックリした顔をしていた。



え?なんで??
なんか変??




「何騒いでるの?……あー!!」




極めつけは、寝転んでいた翔平の横に座ってプリンを食べていた竜也。


口に運ぼうとスプーンですくっていたプリンを落としそうになりながら驚いている。



あんたらは三つ子ですか、コノヤロー。


さっきから莉央ちゃん見てビビって。
莉央ちゃんに失礼でしょーが。



「「「なんでそんな格好してんの?」」」




莉央ちゃんをじろじろ観察してからの一言。



やっぱ三つ子じゃね?
すげぇよ、逆に。なんでここまでハモれる??




……え?




『か、格好?』





< 42 / 332 >

この作品をシェア

pagetop