お助け部ッ☆
「これ姫ちゃんの部屋の鍵ね♪」
まだ反論したいことが山ほどあるのに、それを遮るように莉央に鍵を手渡された。
星のストラップがついた鍵。
「あ、こっちは寮の…ってかシェアハウス?の鍵な。部屋のと一緒につけとくから」
莉央からもらった鍵を仁にひったくられ、もう1つ鍵が追加されて手元に戻ってきた。
『あのぉ…』
状況がいまいち飲み込めず、呆然と立ち尽くすことしか出来なかった。
「姫、拒否権ないっつったろ」
肩にポンッと手を乗せられ、翔平に言われた。
『翔平…意味わかんないよぉ…』
「まんまじゃねぇか。バカだろ、お前」
言い返す気力もないんですけど…
「姫ちゃん、野宿は嫌だよね」
『当たり前じゃないすか!!』
なんのためにオーディション頑張ったと思ってんの!?
何もしてないけど。
そういやあたし、まだ部屋に案内されてな……
「ここ以外、部屋ないから」
大和先輩がサラリと言った。
イジメですか?
お前の席ねぇから。
の部屋版ですか?
席よりタチ悪いじゃん!!
部屋ねぇからって何!?
「姫香、帰ろう♪荷物整理手伝うよ」
竜也…それも天然か?
そんなキラキラした笑顔で言われたら…
『…は〜い』
としかやっぱ言えないじゃん!!
…最後に。
望月竜也とは。
・望月財閥御曹司
・天然プレイボーイ
・掴みにくい性格
この超個性派イケメン集団+自称普通少女の奇妙な学校生活、ようやく!!スタートしました。