お助け部ッ☆



「これ姫ちゃんの部屋の鍵ね♪」




まだ反論したいことが山ほどあるのに、それを遮るように莉央に鍵を手渡された。



星のストラップがついた鍵。




「あ、こっちは寮の…ってかシェアハウス?の鍵な。部屋のと一緒につけとくから」




莉央からもらった鍵を仁にひったくられ、もう1つ鍵が追加されて手元に戻ってきた。




『あのぉ…』




状況がいまいち飲み込めず、呆然と立ち尽くすことしか出来なかった。




「姫、拒否権ないっつったろ」




肩にポンッと手を乗せられ、翔平に言われた。




『翔平…意味わかんないよぉ…』

「まんまじゃねぇか。バカだろ、お前」




言い返す気力もないんですけど…




「姫ちゃん、野宿は嫌だよね」

『当たり前じゃないすか!!』




なんのためにオーディション頑張ったと思ってんの!?


何もしてないけど。


そういやあたし、まだ部屋に案内されてな……




「ここ以外、部屋ないから」




大和先輩がサラリと言った。


イジメですか?


お前の席ねぇから。


の部屋版ですか?



席よりタチ悪いじゃん!!
部屋ねぇからって何!?




「姫香、帰ろう♪荷物整理手伝うよ」




竜也…それも天然か?


そんなキラキラした笑顔で言われたら…




『…は〜い』




としかやっぱ言えないじゃん!!




…最後に。


望月竜也とは。
・望月財閥御曹司
・天然プレイボーイ
・掴みにくい性格




この超個性派イケメン集団+自称普通少女の奇妙な学校生活、ようやく!!スタートしました。




< 63 / 332 >

この作品をシェア

pagetop