お助け部ッ☆
「姫ちゃん寝癖ついてるよぉ?」
莉央が牛乳を飲みながら言った。
莉央の私服はやっぱ可愛い。
なんか絵本から出てきたみたい…
「お前寝相悪そ…ぐはっ!」
仁は床(車内?)に寝転がってる。
何か言いたいことがあったみたいだけど、たまたま伸ばした足が寝転んでる仁の腹部にヒットしちゃったみたいっ☆たまたま、ね?
仁は楽なスウェット姿。
そんな格好ですらかっこよく見えるのって、本当に特だね。
「俺がなおしてやろー!」
ブラシを持った翼先輩がほふく前進で近づいてきた。
思わず後退りしたくなった。
この人はやっぱ私服もチャラ男だわ。
ここ以外のとこで出会ってたら100%避けて通るよ。
ってかチャラ男がブラシを片手にほふく前進してきたら誰だって後ずさるよね?
ただでさえ翼先輩にあたしの髪を触らせると竜也の機嫌を損ねる、っていうデータが出てるのに!
「朝ごはんあるよ。姫ちゃん朝は牛乳派?」
何故一択?他に選択肢ないなら派つけんなよ。ってか聞くなよ。
ちなみに見事牛乳派なんですけどもね。
なんか悔しい。
朝から不思議な質問をされたのは、大和先輩。
私服は大人っぽい。
シャツに緩めたネクタイがカッコイイ。
『あ、はい。ありがとうございます』
とりあえず牛乳を飲み干す。
落ち着くために。